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技術を磨くだいぱんまん

ごはんと自由が大好き。

「東北食べる通信」は食べ物が付録でついてくる画期的な雑誌

暮らし-書評 暮らし


こんにちは、だいぱんまん(@donchan922)です。

食べ物が付録でついてくる雑誌があるなんて知っていました?

それが、食べもの付き情報誌「東北食べる通信」。この雑誌は、編集長の高橋博之さん自ら農家や漁師を徹底取材し、その特集とともに彼らが収穫した食べものをセットにして読者に届けられます。

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今回は、この雑誌の編集長、高橋博之さんが「東北食べる通信」について書いた、「だから、ぼくは農家をスターにする」をご紹介します。

高橋博之さんのプロフィールは以下のとおり。

1974年、岩手県花巻市生まれ。2006年、岩手県議会議員補欠選挙に。”世なおしは、食なおし。”のコンセプトのもと、2013年に特定非営利活動法人「東北開墾」を立ち上げる。史上初の食べもの付き情報誌「東北食べる通信」編集長に就任し、創刊からわずか4ヶ月で購読会員数1000人超のユニークなオピニオン誌に育て上げる。

東北食べる通信でやっていること

私たちが「東北食べる通信」でやっていることは、たったひとつ。食べものの裏側に隠れてみえなくなっていた生産者と消費者をつなぐことである。

僕たち消費者は食べものの裏側をほとんど意識していないと思うんです。食べて思うのは、「おいしい」、「おいしくない」という表面的なものだけ。そうではなく、「生産者の思い」、「その食べものを育む自然」といった裏側を知ることで、生産者と消費者のつながりが生まれていくのだろうと思います。

生産者と消費者のつながりが1次産業を救う

食べものの裏側を知った消費者は、「理解」と「感謝」を感じるようになる。それはどんな一流の調理人でも味付けできない調味料となる。

まさにこれを実現しているのが、「東北食べる通信」。雑誌で食べものの裏側を知り、その食べものを食す。そのプロセスを経ることで、食べものの「理解」、「感謝」が生まれるんでしょうね。

食の新サービス

主体を情報誌にすることで、他のいかなる食の宅配サービスとも競合にならない、新しい価値を世の中に提供することになった。

今までありそうでなかった画期的なサービス。こういうアイデア素敵です。

高度流通システムの功罪

巨大な流通システムによって生産者と切り離された都市の消費者がスーパーで得られる情報は、値段、見た目、食味、カロリーなど、すべてが消費領域の話だ。そこに決定的に欠けているのは、食べものの裏側にいる生身の生産者の存在である。

スーパーでよく買い物するんですけど、生産者のことよりも値段に目が行きがちなんですよね。もっと生産者について考えるべきなんだろうな。

農家の現状

私が生まれる少し前の1970年には、農家は約1025万人もいた。それが年間約10万人の離農が続き、今約239万人に激減した(平成25年度農林水産省「農業構造動態調査」)。そのうち実に全体の75%が60歳以上の高齢者で、40歳未満の若い農家はたったの約17万人で12%しかいない。田畑を耕しているのは、年金をつぎ込んでいる高齢者が大半だ。

改めて数字で農家の現状を知ると、その深刻具合が把握できます。

第二のふるさとを持つということ

現役時代から地方の生産現場に第二の「ふるさと」を持ち、長期休暇には子どもを連れて、生産者を訪ね、土をいじる。引退後は、そのつながりを持った地方に移住し、生産活動に参画する。そんな人生を送る人が増えれば、社会のコストは大幅に軽減される。

都会or田舎の択一ではなく、両方を選択するという考えは素敵。

CSAとは

私たちが興味を持ったのが、CSA(生産者がそれぞれ会員ネットワークを持つ生産物流通のしくみ)だ。会員は「惚れ込んだ」生産者を継続的に応援し、「マイ農家」、「マイ漁師」として深い交流ができるのだ。

SNSが普及し、食の安全に国民が関心のある現代において、CSAは今後注目されていくでしょう。「僕のマイ農家は〜」なんて会話が出てくるんですかね。

CSAの特徴

  1. 新鮮で安全というクオリティがある程度は担保されていること。
  2. 金額を生産者自らが設定でき、その一定金額を消費者が前払いすること。
  3. 生産者が運送業に関わらず、直接届けること。
  4. 食べものや支払いに関するオプションが豊富なこと。

CSAが広まれば、消費者と生産者の距離がグッと縮まりそうですね。

まとめ

農業に興味のある僕としては、この本はとても勉強になりました。今後の1次産業のあり方を考えさせられましたね。